DSP5 Rep #2

20110714-1.jpg
K-5 TAMRON 90mmF2.8 [ F5.6 1/500 ISO200 ]
今回と次回は SILKYPIX DSP5 のレンダリングをチェックします。
実は DSP5で最も気になるのがこの細部描写でございます。
現像の主力が DSPから LRへ変わったのは LRの細部描写が好みだったからです。
DSPの色再現は信用しているし文句はないので、NR性能の向上よりも細部描写が
どうなったかが気になっておりました (^^
DSP5(DSP)にはシャープのかけ方に二通り用意されていますので、両方で現像してみました。
また、比較のためにLRとPhotoDirectorでも現像しました。
比較するのは以下の4つです。
・DSP5 ノーマルシャープ
・DSP5 ピュアディテール
・Lightroom 3 (ACR 6.4.1と同じ)
・PhotoDirector 2011
メーカーの意図するシャープネスで評価したいとおもいますので、シャープ系のパラメータは
できるだけ現像ソフトのデフォルトとしました。
そりゃ無いだろ! ってのは調整しましたけどw
シャープネスを上げるとノイズが浮くため、NRとのバランスをとったものもあります。

Continue reading

DSP5 Rep #1

20110713-1.jpg
K-5 A50mmF2.8 Macro [ F5.6 1/125 ISO3200 ]
SILKYPIX DSP5 が発売になりましたので、製品版で改めてチェックしました。
商品名や機能名が長いものは以下の様に略します。

DSP : SILKYPIX Developer Studio Pro (Ver.4)
DSP5 : SILKYPIX Developer Studio Pro 5 (Ver.5)
ACR : Adobe Camera Raw (Lightroomは LRと略します)
CPD : CyberLink PhotoDirector 2011
NR  : ノイズリダクションの略
※ACR = Lightroom3、CS5、Elements9 の現像エンジンで、性能は同じです。

DSPとLRを併用しておりますが、DSPのNR性能がイマイチのため、NR処理が必要な写真については
LR(ACR)で現像しておりました。
細部の解像感やジャギーの出方、ピクセル単位の処理についても DSPより ACRの方が上手く処理しているので、
現在の主力は LRで、シルキーの出すトーンが欲しい時に DSPを起動する運用になりました。
DSP5初期のβ版を試用したときに NR性能の向上にビックリしましたが、後期のβ版では NR2から NR3へ変更され、
更なる NR性能の向上がはかられました。
私は DSPユーザーですので優待価格である 11,000円で購入できます。
11K出して DSP5へアップグレードするかどうかを製品版を試用して決めたいと思います。
細部の画作りなども改善されたかは置いといて、まずは気になる NR性能をチェックしてみました。
※現像出力時にアンシャープマスクはかけてありません。

Continue reading

ACR

20110708-1.jpg
K20D DA15mmF4 [ F5.6 1/250 ISO100 ]
ACRとは Adobe Camera Raw の略でございます。
アドビ製品でRAW現像可能なソフトの現像エンジンですね。
Lightroom、Photoshop、Elements の ACRバージョンが同じであれば同一の操作で同じ画になります。
それを確かめてみました。

Continue reading

超高解像度

20110704-1.jpg
K20D DA21mmF3.2 [ F5.6 1/750 ISO100 ]
前回の超深々度写真に続いて、今回は超高解像度写真 (^^
扉の写真は DA21で撮影した写真ですが、オリジナルは 9000×6000 ピクセルの 54M画像です。
PENTAX 645D を軽々と上回る、とんでもない解像度の写真でございます。
これはフォトショの Photomerge という機能を使って処理したもので、パノラマ撮影の要領で9枚を合成しました。
DA15で撮影したものと比較してみると 約9mmという画角でした。
21mmレンズが超広角単焦点レンズになった感じ (^^
今回の撮影方法
・写真同士が 1/3~1/4程度重なるように撮影(写真同士の位置合わせに必要)
・手持ち横位置で、上中下×左中右=9枚 撮影 (三脚があれば申し分なし)
・露出がばらつかない様にAEロックして撮影(Mモードでの撮影が楽かも)
 ※ある程度の露出のばらつきはソフトで修正してくれますが、固定した方が良いです。
それを CS5の Photomerge で合成です。
合成自体はソフトに任すので楽なのですが、空間に仮想の9マスを描いて撮影するのが最も大変だったりしますw
縦位置3枚の撮影を合成や、左上・右上・左下・右下で4枚合成の経験はありましたが、手持ち9枚は過去最高記録!
その成果が以下の写真です。
とんでもない解像度なので、リサイズしたものもアップしました。
閲覧出来そうな解像度を選んでご覧下さいw
10M画像 K-mサイズ
16M画像 K-5サイズ
24M画像 α900サイズ
54M画像 645D越え
K-5サイズを見るととんでもなく解像していますね。
9000ピクセルからのリサイズなので解像感がかなりアップします。

Continue reading

超深々度写真

20110703-1.jpg
K20D A50mmF2.8 Macro [ F5.6 0.3sec ISO100 ]
扉の写真はレンズ前 20cmぐらいの距離で撮影したランタナです。
F5.6まで絞っていますが、何か違和感を感じませんか? (^^
そう、この距離で撮影すると F5.6程度の絞りではこんなに深いピントは無理です。
手前に合わせると背後の花はボケ、中間に合わせると前後はボケボケ。
実は合成写真でございます (^^

Continue reading

RAW現像 #5

20110629-1.jpg
K20D TAMRON 90mmF2.8 [ F2.8 1/500 ISO100 ]
RAW撮影していて心の底から良かったと思った事を書いてみます。
私がRAW撮影しかしないのは写真のクオリティーを上げたいからなのでございます。
トーンもそうですが、ノイズの緩和や精細感のアップなどカメラ(メーカー)のお仕着せではなく
全て自分で決めたいから。
RAW撮りだと現場では ピント・アングル・露出 だけに集中すれば良いのでございます。
このメリットは計り知れないぐらい大きいです。
特にBM撮影では仕上げ設定を追い込んでいる暇はありません。
あっちゅーまに色が変わってしまいますので (^^
もう一つのメリットは残念な写真が救済できる事ですね。
今回はブライダルのスナップ写真で残念だったものを救済した例を貼ってみます。
扉の画はLRで現像したスイレンです。
LRのデフォルトはややあっさり系というかナチュラルですね。
個人的には少々もの足り無いのですが、淡い色の花を現像するときにはベースとして最適な感じです。

Continue reading

RAW現像 #4

20110628-1.jpg
K20D TAMRON 90mmF2.8 [ F2.8 1/60 ISO200 ]
私が「RAW撮影すれば?」 と勧めた友人Aから質問が来ました。
エレメンツはどう?
う~む。 本気で使ったことがないので、細かい所までは分かりません。
ということで 30日間のお試し版を再度インストールし、使ってみました (^^
インストールするのは仮想PC( Windows Virtual PC )へ。VPCは変更を破棄できるので、お試し版を入れるのに最適でございます。
インストールしてタップリ遊んだら変更を破棄する。
破棄するとお試し期限もクリアされるので、何度でもインストール可能なのですw

Continue reading

RAW現像 #3

20110627-1.jpg
K20D DA21mmF3.2 [ F8 1/1500 ISO100 ]
RAW現像の 3回目はちょっとだけ高度な内容で (^^
レンズの収差はいろいろありますが、最も気になる倍率色収差を軽減する方法です。
倍率色収差は等倍でチェックするともの凄く気になる収差です。
では等倍じゃなければ関係無いかと言えばそうではなく、縮小してもしっかり分かります。
これだけは無くしたい収差のトップバッターでございますw
あとは湾曲収差とパープルフリンジが気になりますかね。
湾曲はレンズの味と言うことで許容できますが、パープルフリンジは要りませんw
修正方法の前に簡単ですが、現象だけ解説しておきます。
【倍率色収差】
 レンズの周辺部で目立つ色ズレ。
 これは絞っても改善しません。
 特に広角レンズで顕著に出ます。
【湾曲収差】
 レンズの周辺に行くにしたがい、直線が直線として表現出来ない収差。 (魚眼を除く)
 タル型(主に広角系) 糸巻き型(主に望遠系) 陣笠(ズームに多い)
 水平線が曲がるので、表現としては美味しくない。 (魚眼を除く)
【パープルフリンジ】
 ハイライト部分に現れる紫色の偽色
 絞れば改善する事が殆ど。
これらを修正する方法を図解してみます。
LRと略しているのは Lightroom 3 の事です。

Continue reading

RAW現像 #2

20110626-1.jpg
K20D DA15mmF4 [ F8 1/750 ISO100 ]
RAW現像の実践編でございます。
といっても複雑な事はせず、基本的な内容です (^^
様々な現像ソフトを使ってみましが、現在主力として使っているのは
・SILKYPIX Developer Studio Pro
・Adobe Camera Raw ( CS5の RAW現像モジュール )
・Lightroom 3
でございます。
どのソフトにも一長一短があり、全機能まとまったソフトがあればな~ って感じです (^^
他にも PHASE ONE Capture One や DxO optic pro など沢山の現像ソフトがありますが、
色の出方や操作性、現像の後クオリティーなどから上記3ソフトに落ち着いております。
さて、現像作業の進め方です。
基本的に大事なパラメータほど上や左に配置されているので、順を追って設定して行く感じです。
あくまでも私なりの方法ですので、自分がやりやすい現像の手順を作り上げて下さい。
ただし、露出とホワイトバランスについては大まかでも構いませんので、一番最初に設定しましょう。
露出やトーンが変わるとやノイズリダクション(シャープ処理含む)がやり直しになってしまいますので (^^
今回は Lightroom 3 での調整を例にします。

Continue reading

RAW現像 #1

20110625-1.jpg
K20D COSINA 24mmF2.8 [ F2.8 1/90 ISO1100 ]
本日より数回ほど RAW現像の記事を書きます。
友人から
 「 オートで撮ると居酒屋で赤く写る 」
 「 仕方無いのでWBを電球に設定して撮った 」
 「 電球に設定したのを忘れて翌日撮りまくったら大失敗した 」
 「 なんか良い方法は無いか 」
と相談されました。
RAW撮影している方だとこんな失敗はありませんよね。
 「デジイチで撮影しているんだからRAWで撮れば?」
とアドバイスしましたが、現像の仕方がよく分からないとのこと。
RAWで撮ったことはあるがどこを触って良いか分からず、調整無しでそのまま現像したそうですwww
秘密基地で記事にするので、それを読むように言ってあります。
ということで、今更の内容ですが現像ビギナー向けで数回ほど記事にします。
これからRAW撮影をやってみようかと思っている方向けの基本的な内容になります。
既にRAW現像を行っている方には役立たない内容だと思いますので、突っ込まずに華麗にスルーを (^^
まずはRAW撮りで最も恩恵のあるホワイトバランスの修正から。
といってもフルオートですけどw

Continue reading