K-5 TAMRON 90mmF2.8 [ F5.6 1/500 ISO200 ]
今回と次回は SILKYPIX DSP5 のレンダリングをチェックします。
実は DSP5で最も気になるのがこの細部描写でございます。
現像の主力が DSPから LRへ変わったのは LRの細部描写が好みだったからです。
DSPの色再現は信用しているし文句はないので、NR性能の向上よりも細部描写が
どうなったかが気になっておりました (^^
DSP5(DSP)にはシャープのかけ方に二通り用意されていますので、両方で現像してみました。
また、比較のためにLRとPhotoDirectorでも現像しました。
比較するのは以下の4つです。
・DSP5 ノーマルシャープ
・DSP5 ピュアディテール
・Lightroom 3 (ACR 6.4.1と同じ)
・PhotoDirector 2011
メーカーの意図するシャープネスで評価したいとおもいますので、シャープ系のパラメータは
できるだけ現像ソフトのデフォルトとしました。
そりゃ無いだろ! ってのは調整しましたけどw
シャープネスを上げるとノイズが浮くため、NRとのバランスをとったものもあります。
[ 鯉のぼり #1 ]
まずはあまり細部解像度を必要としない例から。
DSP5のシャープはデフォルトの値です。
DSP5-ノーマルシャープが最もパキッとしていますね。
エッジに少し白縁が付いていますが、この程度ならシャープネスが強いとは感じないでしょう。
この様な図柄だとピュアディテールは甘く感じますね。
ピュアディテールが効果を発揮するのは羽毛などの微細な部分らしいので、こんな感じなのでしょう。
[ 鯉のぼり #2 ]
ジャギーを見てみましょう。
DSP5のノーマルシャープはガタガタしていて気になります。
ノーマルシャープはコントラストも併せて上げているようですね。
ピュアディテールは模様部分のシャープ感が足り無い感じ。
ここでは LRの方がバランス良くまとめていると思います。
ちなみに PhotoDirectorのシャープ系はダメです。
少しでも上げるといきなりノイズが浮いてきます。
そうすると NRパラメータを弄ることになるのですが、少々動かしたぐらいではノイズは消えません。
ノイズが消えるほど動かすと甘くなるw
個人的に PhotoDirectorは主力にはなり得ないと思いました。
[ 細部のレンダリング ]
扉につかったミツバチの写真でチェックしてみましょう。
この様な被写体の場合、DSP5のノーマルシャープはNGです。
体毛や花粉を塊にしてべた塗りし、シャープ感を演出しています。
ピュアディテールはノーマルシャープより良い感じなのですが、全体に眠く感じます。
そして、ノーマルシャープの不思議w
複眼に付いた花粉に色が付いているのはなんでだろw
ノーマルシャープほどではありませんが、ピュアディテールにも妙な色つきが見られますね。
う~ん DSPから変わってない感じです。
両者ともいろいろパラメータを調整しましたが、前記印象から抜けられませんでした。
ただしノーマルシャープのパラメータを半分程度まで減らすとLRに近づいてきます。
次回の記事でも書きますが、SILKYPIXのシャープネスはデフォルトが強すぎるんじゃなかろうか。
LRですが、ドット単位で処理しているかの様な緻密さで、解像感はあるのにシャープ臭さが感じられません。
個人的には LRの細部描写がもの凄く好みです。
次回は別の画でもう一度チェックしてみましょう。
今回のサンプルもフル解像度画像を用意しました。
手元でじっくり比べたい方はどうぞダウンロードして下さい。
http://mj.plala.jp/chun/blog/20110714-Sharp.zip
私も同意見です。
DSPから完全にLightroomに移行しました。
画像処理能力もそうですが、画像管理が非常に楽になりますよね。
Exifデータの質問なんですが、デフォルトではLightroomで編集すると編集ソフト欄なんかにLightroomと出たのですが、
何かを設定してしまったためか、K-5Ver1.03と出てしまうようになりました。
修正の仕方ご存知ですか?
sorelaxさん、こんばんは。
細部解像感の処理はACRが優秀ですね。
この点とNR性能で主力がDSPから移ってしまいました (^^
カタログ管理もキーワード付けさえ済んでしまえばとても便利ですね。
過去画像に遡って全て付けちゃいましたよ。
フォルダも2009とか2010の年管理にし、すべて一フォルダにぶっ込みました。
これでアドビと心中だわw
ただ、DSPからの完全移行は無理でした。
K20Dで撮影した紫の花が青になってしまいます。
LRのバカー!と叫びたかったですよ。(後日記事にします)
トーンの再現はやはりDSPじゃないとって場合があるので、併用になります。
> K-5Ver1.03と出てしまうようになりました。
あらら どうしちゃったんでしょうね。
メタデータの設定関係を探してみましたが、ソフト名の書換部分は探せませんでした。
ん~ 謎です。
こんにちは~
SILKYPIX Developer Studio 4.0とPhotoshop Elements8を併用していましたが、
Photoshop Lightroom3とPhotoshop Elements9の併用に移行しました。
記事にありますが、LRを使っていて驚くのは、シャープ処理の上手さです。
意図的に強めにかけても、不自然さが少ない印象です。
細部の描写がやや甘くなる傾向のAperture2より仕上がりの良さは別格ですね。
現像ソフトは、Mac OS X上で使うように再構築したので、
SILKYPIX Developer Studio 4.0は、行き場を無くしております。 ^^
iMovieさん、こんにちは。
ACRは細部のレンダリングが上手ですね。
DSP5になってシャープ処理が上手になっていたらDSP5を迷わず買うんですけど。
後日の記事にしますが、色再現はやはりSILKYPIXが良いです。
なので完全移行は無理ですね。
併用が幸せになれますw
こんにちは(^^
こうして比較出来ると、各ソフトの特性が分かって面白いですね!
LR、良い仕事してますね♪
シャープネス処理はPS6に任せるようにしてますが、現像ソフトで
LR位の処理をしてくれれば、手間が省けるので助かりますね。
これは早いとこ、試用版DLしてみなくちゃ!
乗換版が出てると言う事は、近いうちにVerUPするのでしょうか(?_?)
それでも1万は超魅力ですが(^^
続き、益々楽しみになってきました♪
bluemさん、こんにちは。
現像ソフトによって得意技が違うので、この様な比較は楽しいし役にたちます (^^
LR(ACR)の細部描写はマジでいいです。
長年プロ御用達のソフトを作っているだけありますね。
ただ色再現についてはちと懐疑的でございまして、この点はDSPの方を信用しております。
どちらも併用ってのが一番でしょうが、どちらかしか買わないって人は悩みまくりますね (^^
> 乗換版が出てると言う事は、近いうちにVerUPするのでしょうか(?_?)
最近のアドビは 1.5年間隔でバージョンアップしている感じです。
Labにもまだ出てきていませんので、すぐにバージョンアップという事は無さそう。
予想では秋以降ですかね~
こんにちは。
引き続きタメになる記事をありがとうございます(^^
NRの説明もありがとうございました。
ACRの性能って相当なものなんですね。
後は操作性になれる事かな。
傾き補正やトリミングはDSP5の方が断然いいです。
今夜の記事も楽しみにしてます♪
Jerryさん、こんにちは。
DSP5へアップするかどうか悩んでおりますので、頑張ってテストしております (^^
ACRの細部描写はいいですね。
DSP5がこれぐらいの性能なら迷わずDSP5へアップするんですけどねw
操作はまだまだ慣れませんか (^^
私は違和感無く使える様になりましたよ。
トリミングも慣れちゃったw
こんにちは。
先日のRAW現像の時も、
今回もいつも勉強になります!
SILKYPIXのシャープネスって
デフォルトで、やっぱ強いですよね?!
使い出して少したってからなんか強いなぁ~と気付いて、
画像によっては下げながら使ってるんですが、
それがまた丁度良いところをわかんなくてが難しいです。
ソフトによっていろいろ違うものなんですね。
う~ん、奥が深いです。
SILKYPIXだけでもまだまだ大苦戦なのに(笑)…
DAIKONEさん、こんばんは。
記事がお役に立てて嬉しいです (^^
SILKYPIXのシャープ、やはり強く感じますよね。
ベタ塗り状にしてしまうので、少し弱めた方がよさそうです。
輪郭強調18 ディテール強調50 ぐらいを基本にしようかと思ってますよ (^^
> それがまた丁度良いところをわかんなくてが難しいです。
絵柄によっても違いますしね。
見ていて気持ちよければ良いと思いますので、適当に調整で (^^