超高解像度

20110704-1.jpg
K20D DA21mmF3.2 [ F5.6 1/750 ISO100 ]
前回の超深々度写真に続いて、今回は超高解像度写真 (^^
扉の写真は DA21で撮影した写真ですが、オリジナルは 9000×6000 ピクセルの 54M画像です。
PENTAX 645D を軽々と上回る、とんでもない解像度の写真でございます。
これはフォトショの Photomerge という機能を使って処理したもので、パノラマ撮影の要領で9枚を合成しました。
DA15で撮影したものと比較してみると 約9mmという画角でした。
21mmレンズが超広角単焦点レンズになった感じ (^^
今回の撮影方法
・写真同士が 1/3~1/4程度重なるように撮影(写真同士の位置合わせに必要)
・手持ち横位置で、上中下×左中右=9枚 撮影 (三脚があれば申し分なし)
・露出がばらつかない様にAEロックして撮影(Mモードでの撮影が楽かも)
 ※ある程度の露出のばらつきはソフトで修正してくれますが、固定した方が良いです。
それを CS5の Photomerge で合成です。
合成自体はソフトに任すので楽なのですが、空間に仮想の9マスを描いて撮影するのが最も大変だったりしますw
縦位置3枚の撮影を合成や、左上・右上・左下・右下で4枚合成の経験はありましたが、手持ち9枚は過去最高記録!
その成果が以下の写真です。
とんでもない解像度なので、リサイズしたものもアップしました。
閲覧出来そうな解像度を選んでご覧下さいw
10M画像 K-mサイズ
16M画像 K-5サイズ
24M画像 α900サイズ
54M画像 645D越え
K-5サイズを見るととんでもなく解像していますね。
9000ピクセルからのリサイズなので解像感がかなりアップします。

[ DA15の画角 ]
20110704-2.jpg
K20D DA15mmF4 [ F5.6 1/1000 ISO100 ]
これがDA15の画角です。
超広角のはずなのに、扉の写真を見た後は標準域のレンズに感じますwww

[ 合成した9枚 ]
20110704-3.jpg
これが合成した9枚のサムネイルです。
DA21を使ったのには理由があります。
DA15だと周辺部の歪みが大きいため、うまく合成出来ない場合があるから。
上手く合成されても歪な合成結果になったりしますので、私の感覚だと20~24mm程度が
合成しやすい焦点距離だと感じております。
FA31だと更に合成しやすいのですが、それならDA21やDA15を使って撮影しますw
撮影順は 左下→左中→左上→上中→中中→下中→右下→右中→右上 でございます。
その9枚を Photomerge した直後が次の画です。

[ 合成直後 ]
20110704-4.jpg
このような合成結果になりました。
上手く繋がるように角度の修正だけでなく、湾曲までさせております。
凄いですね~
その結果を破線の様に3:2の比率で切り抜きました。
白い部分はどうする?
ご心配なくw
神様は凄い機能を持っており、この空白部分を塗ってくれるのです。
CS5から実装された コンテンツに応じる という塗り機能です。
似たようなパターンを探し出してきて、埋めてくれます (^^
その神様に塗って貰ったのが扉の写真であり、9000×6000ピクセルの画像なのでございます。

[ おまけ ]
20110704-5.jpg
K20D DA21mmF3.2 [ F5.6 1/500 ISO100 ]
これは 左上・右上・左下・右下 の4枚撮影を合成したものです。
偶数枚(中央の写真が無い)場合、左右どちらかが基準になります。
その基準に対して合成されるため、他方の歪みが大きくなります。
合成モードにもよりますが、中央を含む撮影枚数が無難ですね。
撮影(枚数)例としては
・縦位置で3枚横に撮影して合成
・横位置3枚×上下2段
・今回の様な9枚撮影
こんな感じですが、K20DのTIFF(16bit)フル解像度を9枚合成ともなるとメモリーの使用量も半端じゃないです。
合成途中に使用量 7GBを超えましたwww
合成が終了すれば開放されるのですが、8GBマシンがギリギリとは! ですw
メモリーが少ない場合はスワップしまくりますが、出来ない事は無さそうです。
ここまでの高解像度が必要無ければ、あらかじめ2000pxや1000px程度にリサイズした後、
合成する方が良いですね。

この処理は Elements でも可能です。
Elements 9 を使って 4枚合成してみましょう。
例ではあらかじめ長辺1200pxへリサイズした画を4枚用意して処理させてみます。
Elements 9 の場合は、メニューの [ ファイル ] – [ 新規 ] – [ Photomerge Panorama ] を辿り、
合成する写真を選択して下さい。

[ ファイルをリストする ]
20110704-6.png
参照ボタンを押して合成する写真を複数選択します。
レイアウトは自動でやってみて、結果が気に入らなければ他の方法を試してみて下さい。

[ 塗りつぶしてみる ]
20110704-7.jpg
これが合成直後の画面です。
空白部分を塗りつぶすか聞いてきますので、エレメンツに塗って貰いましょう。
神の塗りつぶしですw

[ 合成結果 ]
20110704-8.jpg
神の塗りつぶしで処理された結果です (^^
右の水平線にエラーが出ていますね。
その部分は切り取ってしまうかレタッチで修正しましょう。
エラー部分を軽くレタッチした画がこれです。
http://mj.plala.jp/chun/blog/20110704-pse9.jpg
ソースもアップしておきますので、お試しになりたい方はご自由にダウンロードして下さい。
http://mj.plala.jp/chun/blog/20110703-164114-4514.JPG
http://mj.plala.jp/chun/blog/20110703-164120-4515.JPG
http://mj.plala.jp/chun/blog/20110703-164124-4516.JPG
http://mj.plala.jp/chun/blog/20110703-164128-4517.JPG

10 thoughts on “超高解像度

  1. おはよう御座います(^^
    会社でもパノラマ写真を提出するのに簡単なソフトで
    やってる者がいるのですが、さすが神ソフト!
    クオリティが全然違いますね♪
    レンズ一本分の価値がある処ではなく、レンズとボディ
    同等以上ですね!
    LRも乗り換え版が1万ほどですし、SILKYPIX PRO5は今日発売だし
    将来のCS5購入を考えると、Adobeで固めると良さそうな。。。
    と思ったり、でも操作性はSILKYだなぁと思ったり。。。
    心揺れ動く、7月初めです(^^

  2. こんにちはー
    記憶が確かならelements 2.0でも使える機能です
    せっかくソース用意してもらってるんで、
    9.0との違いを試してみようかな
    LR乗り替え版はelements 2.0でもokでした
    こんだけ大放出するってこたぁ・・
    LRバージョンアップは近いかも。
    (買ったけど 笑)

  3. 言われないと気付かない類の合成ですね。
    まさに神!
    空白部分も塗ってくれるとは恐るべし!
    ますますCS5が欲しくなります。
    う~・・・・

  4. こんにちは~
    パノラマ合成ですかぁ~
    クオリティの高さは圧巻ですね。流石、神ツールですね。
    あれ?Photoshop Elementsでもできるんだ。
    今、確認したら、パノラマありました。
    今まで、知らなかったなぁ~
    試してみようかな ^^

  5. bluemさん、こんにちは。
    おおっ! 建築系の仕事でパノラマ合成って使うんですね。
    意外でございます。
    こういう合成は楽しいので、時々遊んでしまいます。
    私もフリーのいろいろなソフトを使ってみましたが、神様には全然かないませんw
    さすがにアドビは画像処理に長けていますね~
    おっ DSP5は今日発売ですか~
    アップグレードどうしましょw
    新しい機能は LRでも対応できるので、アップグレードはスルーするかもしれません。
    とはいっても SILKYも使うし・・・
    ん~ 悩むw

  6. まぐかっぷさん、こんにちは。
    パノラマ合成は結構前から実装されていましたが、既に Elements 2 で
    実装されているとは知りませんでした。
    ちょっとビックリです。
    でも最新のエレメンツだと合成が進化していますので、ビックリすると思います。
    上手く繋げるし、トーンも馴染ませるし。
    極めつけは空白部分の塗りw
    LRのバージョンアップはいつ頃でしょうね。
    これまでのパターンからすると半年後ぐらいかな~
    CSも 1.5年毎にバージョンアップしている感じですし、ACRはLRと足並み揃えるので。

  7. Jerryさん、こんにちは。
    神様の合成は凄いですね。
    よく見ると おっ あっちからコピーしたのか とか分かりますが、
    ぱっと見全然違和感ありませんw
    空白部分を埋めるアルゴリズムでゴミ消しとかできるので、
    ゴミ消しもめちゃ楽々ですよw

  8. iMovieさん、こんにちは。
    違和感無く繋いでくれる技術は凄いですね。
    パッチマッチという技術なのですが、長年画像処理をしているアドビはいち早く実装しています。
    将来は様々なソフトへ実装されていくと思うので、楽しみな技術ですね~
    パノラマ、やってみて下さい (^^

  9. これはパノラマ合成でお世話になりました。
    でも、ゆがみが大きくて神ペイントの面積が大きいとメモリが足りませんと言われるw
    ゴミ取りはLRでも結構いけますね
    形状に融通が利きませんが、DSPより綺麗に消してくれます。
    物体消去には向きませんが、ゴミ撮りならCS使わなくても
    大体対応出来そうです。
    メモリも結構食いますが、CSとの同時起動でも
    何とか実用レベルにはあるようです。
    LRもだいぶ使い慣れてきましたが、
    サギ現像wは、LRではまだ出来ていません(^^;
    もう限界っぽい(^^;
    イメージの色を表現するにはDSPの方が楽ですね~
    DSP5もHP見る限りでは、かなり機能強化されたようなので、
    NR、ゴミ取り、ダイナミックデフォルト、ファイル管理
    を無料版でLRと比較してから考えようかな
    余計悩みそうで怖いw

  10. ask-evoさん、こんばんは。
    でかいのを合成させるとメモリー使用量が半端じゃないですよねw
    K20Dのフル解像度9枚を合成して初めて64bit OSの恩恵を受けた気がしましたwww
    LRのゴミ取りはDSPより楽で精度が高いですね。
    センサーダストや花粉取りだけならLRだけで完結できる感じ。
    ちょいと複雑なヤツはフォトショが楽なのですが、LRの簡易な修復も実用レベルです。
    わははっw サギ現像はまだ慣れませんかw
    あたしゃ最近ずっとLRで現像しているので、慣れちゃいましたよ。
    ファインカラーコントローラの代わりにHSLパネルがある感じ。
    ターゲットの色だけ簡単に調整できるので、これはLRの勝ちだと思いました。
    DSP、LR、どちらも甲乙付けがたいのですが、簡単にフォトショへ渡せる分
    LRの使用頻度が激高でございますw
    LRの扱いに慣れてきたので、DSP5はスルーするかもしれません。

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