K20D DA21mmF3.2 [ F8 1/1500 ISO100 ]
RAW現像の 3回目はちょっとだけ高度な内容で (^^
レンズの収差はいろいろありますが、最も気になる倍率色収差を軽減する方法です。
倍率色収差は等倍でチェックするともの凄く気になる収差です。
では等倍じゃなければ関係無いかと言えばそうではなく、縮小してもしっかり分かります。
これだけは無くしたい収差のトップバッターでございますw
あとは湾曲収差とパープルフリンジが気になりますかね。
湾曲はレンズの味と言うことで許容できますが、パープルフリンジは要りませんw
修正方法の前に簡単ですが、現象だけ解説しておきます。
【倍率色収差】
レンズの周辺部で目立つ色ズレ。
これは絞っても改善しません。
特に広角レンズで顕著に出ます。
【湾曲収差】
レンズの周辺に行くにしたがい、直線が直線として表現出来ない収差。 (魚眼を除く)
タル型(主に広角系) 糸巻き型(主に望遠系) 陣笠(ズームに多い)
水平線が曲がるので、表現としては美味しくない。 (魚眼を除く)
【パープルフリンジ】
ハイライト部分に現れる紫色の偽色
絞れば改善する事が殆ど。
これらを修正する方法を図解してみます。
LRと略しているのは Lightroom 3 の事です。
[ LRで補正してみる ]
LRには各社のレンズ補正データが登録されています。
全てではありませんが、ペンタでいうと DA系及び FA Limitedだけです。
FA135は登録されておりませんでした。
272EやSIGMA50マクロは登録されているので、これらにも適用できます。
補正の仕方は [ プロファイル補正を使用 ] にチェックを入れるだけの簡単さ (^^
[ プロファイルにチェックを入れるだけ ]
このチェックを入れるだけで 倍率色収差、湾曲収差、周辺光量 が一発で補正されます。
LRがそのレンズを認識して自動的にプロファイルをセットしてくれます。
メーカーからレンズのデータを提供してもらったか、Adobeがレンズを購入して解析したか
どちらかでしょうねw
SIGMAはレンズデータを積極的に提供しているそうです。
自動で認識してくれない場合は手動でメーカーとモデル(レンズ名)を選んで下さい。
[ 補正前 ]
こちらは補正前の画です。
水平線の湾曲や周辺光量を次の画と比べて見て下さい。
[ 補正後 ]
お見事ですね~
一段上のレンズ性能になりましたw
ちなみに、プロファイルに無いレンズはパラメータをグリグリ弄って修正して下さいw
良い感じになったらプリセットへ登録し、簡単に適用できるようにしておくと良いでしょう。
[ パープルフリンジの軽減 ]
FA77の開放撮影で出たパープルフリンジです。
この見事な紫色をLRへ修正させてみます。
これも簡単で、[ 手動 ] タブにある [ フリンジ軽減 ] をオフから変更するだけ。
これはプロファイルへ登録されているかされてないかは関係無いようです。
つまり全てのレンズで自動補正可。
[ 軽減された ]
簡単に軽減されましたw
ハイライトエッジと全てのエッジが選べますので、他の部分の色の変化を確認しながら選択です。
この機能、SILKYPIX DSP と 4へはありません。
SILKYPIX DSP5から実装されております。
しかも強度が変えられる優れもの。
今から SILKYPIXを購入するのであれば SILKYPIX DSP5をお勧めしておきます (^^
このフリンジ軽減は万能では無く、全く軽減されないことが多いですw
軽減されたらラッキーぐらいに思って使いましょう。
私の場合、この機能で軽減出来なかった分はフォトショで軽減しております (^^
[ SILKYPIXで補正してみる ]
前記の補正は LRだけの機能ではありません。
SILKYPIXにも当然実装されております。
というか機能の多少はありますが、ほとんどの現像ソフトへ実装されていると思います。
ただ、SILKYPIX DSPは 倍率色収差補正は半自動で出来ますが、湾曲収差補正は
手動で設定しなければなりません。
DSP5はβ版の初期バージョンしか確認していませんが、レンズプロファイルは持っていなかったはず。
実装されていたら突っ込みをお願いしますw
[ 倍率色収差が出ている所を適当に囲う ]
倍率色収差の補正は等倍表示にして目立つところを確認。
目立つ所をツール(スポイトアイコン)を使って適当に囲うだけです。
[ 補正された ]
見事に補正されました。
一発で上手く行かない場合は、囲う場所を変えて何度か試して下さい。
囲う場所によっては上手く補正されない場合があります。
これらの補正はカメラ内で出来るようになりましたが、JPEG撮影にしか使えません。
RAWファイルには適用されないのです。
当たり前ですねw
RAWファイルにも適用されると超困りますwww
また、カメラにこの処理をさせると保存に時間がかかるし、連続撮影の間隔が長くなるなどマイナス点が多いです。
RAW撮りの方にはメリットがありませんので、カメラでの補正は切ってしまいましょう。
ノイズリダクションもRAW撮りの方には無意味ですので、これもOFFにしましょう。
ONにするだけでカメラの処理が入り、保存時間が延びます。
こんばんは
最近はこの収差補正、大活躍してます。
シグマ魚眼も、本気出せばマッスグに補正もできるし 笑
そうそう、海の撮影出来ました!
2-3日あれば準備できます。
まぐかっぷさん、こんばんは。
むははっ HDRerにとって倍率色収差の補正は必須でしょうね (^^
HDR化すると色つきメガネで見る3D画像の様な感じになりそうなのでw
魚眼を真っ直ぐですか! 見てみたいです!
周辺とかかなり引き延ばされそうですが、許容範囲内なら広角レンズの代わりになりますね。
おっ 海が撮れたのですね!
海の本場に住んでいるのに、台風のおかげで私が撮れておりませんwww
姉貴と相談してみますね。
こんばんは
現像講座3部作、楽しく拝見しました。
これまで、独学というか我流で現像していたので、自分の
現像の仕方を見返すいい機会になりました
さて、今日久しぶりに撮影に行けたので
現像しよっと(^。^)
shang!さん、こんばんは。
むははっ 日常的に現像されている方からすると当たり前すぎてつまらないですよねw
基本的な内容しか書いてない私信みたいな記事ですが、ご容赦を~ (^^
おっ 久しぶりの撮影とのこと。
記事がアップされた頃に遊びに行きますね。
おはよーございますっ!
#2ですでに(´・ω・`)状態だった超初心者、
#3では完全に(σ´.ω.`)な感じです。
とりあえず専門用語で躓いてるので、そっから頑張ります。
修正前より修正後の方が、格段に「きもちいい」のはわかります。
うまく言えないけど…感覚的にそんな表現でいかがですか?
おはよう御座います(^^
SIKYPIX PRO5RC版でも、レンズプロファイルは持ってないです。
この辺は、Lightroom 3も良いですねぇ♪
ホント、良いトコ取りのソフトがあれば(^^
SILKYのこのスポイトツールは、背景が明るくなる林撮影では
毎回お世話になってます(^^
あまりに木の枝が多いと、途中で断念する事が多いですが(汗)
このトーンの夕景も良いですねぇ♪
シンプルな色ですが、それだけにオレンジが活きてるように感じます(^^
海撮りに行きたいですぅ!(^^)!
あんなちゃん、こんにちは。
むははっ 普段聞き慣れない用語だらけですかね (^^
RAW現像しているとそのうち目にする用語なので頭の隅にでも置いておいてね。
> うまく言えないけど…感覚的にそんな表現でいかがですか?
おっけーおっけー♪
そんなんで良いです~
気持ちよく見られるのが一番なので (^^
bluemさん、こんにちは。
お~ 情報ありがとうございます。
レンズプロファイルがあると補正がめちゃ楽ちんなのにな~
SILKYにも是非追加して欲しいです。
まじでいいとこ取りしてくれないかな~ (^^
最近本気でLRを使い出しているのですが、こちらもいいですね。
パラメータの調整はACRと変わらないので、迷わず使えております。
トーンの出方や出力品質が違うので、どちらも楽しめてます (^^
よし、メモしました(^^)v
収差の現象の説明w
毎度ありがとうございまーす^^
姉貴、こんにちは。
日常的に使わない用語はゴッチャになっちゃうよね (^^
しっかり覚えて下されw
こんばんは。
私にはアップアップの内容ですけど
いつか完全にわかる時がくるかも、って期待して
頑張って読ませて頂きました~^^
自分のしたいように現像できるようになれば
写真の出来もグッと良くなるんでしょうね。
あの、ご迷惑でなければ、私のブログにリンクさせて
頂いてもいいでしょうか?
pattanさん、こんばんは。
むははっ いつか役に立ちますので目だけでも通しておいて下さい (^^
思い通りに現像出来るようになると表現の幅がグッと広がります。
そして画がどんどん進化しますよ~
1年前と今でもスキルが全然違うので、再現像とかしております。
何年も前に撮った写真などもクオリティーアップできます~ (^^
リンクの件、もちろんOKです。
こちらからもリンクさせて頂きますね~
今後ともどうぞよろしくお願い致します < (_ _)>