LRの調教 #1

20110718-1.jpg
K20D DA21mmF3.2 [ F5.6 1/180 ISO100 ]
LRが K20Dに意地悪するので、LRを調教しました (^^
現在使用中のカメラは K20Dと K-5です。
SILKYPIX DSP(DSP5) だと、どちらのカメラで撮影したデータも違和感無く表示してくれますが、
LRだと なんじゃこりゃー! となる場合があります。
具体的には 「青空」と「紫色の花」 です。
K-5のRAWファイルだとマゼンタが少し強いかな? って程度なのですが、K20Dだと
記憶色とはかけ離れたというか全然違う色で表示してくれます。
青空はグリーンに被り、紫の花は青になるw
という事で、LRの調教です。
LR = ACRですので、フォトショをお使いの方にも当てはまります。

[ 青空のトーン補正 ]
20110718-2.jpg
補正前が LRへ読み込んだ時点で表示された LRのデフォルトのトーン。
補正後が HSLを調整したものです。
この補正データを使って LRのデフォルトとしますので、窓から見える青空を撮り
実際の青空を見ながらモニターと見比べて追い込みました。
実にアナログ的w
厳密にするならカラーマネージメントし、マクベスチャート等を使って調整しなければ
正確な色再現は出来ないのですが、自分が気持ちよいトーンになれば良いのでこれでOK。
プロの商品撮影とかじゃないので (^^
K-5はあまり変わらない様に見えますが、微修正してあります。
K20Dは調教のし甲斐がありました。
なんちゅー色に転ばすんでしょ。
アメリカの空はグリーンがかっているのか?
補正前の様な青空は要りませんwww

[ 青紫色の花のトーン補正 ]
20110718-3.jpg
補正前の花の色をご覧下さい。
補正前の色は正しくありません。
青紫の花を青にしてどうするwww
前記補正データを適用したところ、本来のトーンが再現されました。
ということは、調整したデータを一括して適用すれば全ての写真が正しく表示されるはずです。
実際に青空や青紫の花意外に適用してみたところ、他のトーンには影響ありませんでした。
ということでもう少し追い込んでみました。

[ 撮って出しに近づけた ]
20110718-4.jpg
K20Dの撮って出しにほぼ近づきました。
これぐらい近づければ違和感は無いでしょう。
この補正値を調整のスタートにすれば記憶色の再現も簡単です。
もっと追い込む事もできますが、コントラスト等 HSL以外を触らないといけないのでこれで終了。
この補正値が LRへ取り込んだ時点で適用されるように、LR (K20D専用) のデフォルトとして登録しました。
もちろん K-5も登録しました。
一律ではなく機種別に初期設定を登録出来るので、この点は便利ですね。
これで色の悩みから解放されました~ \(^O^)/
本来だとHSLでは無く、カメラキャリブレーションで調整して登録した方が良いと思いますが、
そこでの調整だと他の色まで影響してしまうので、HSLで特定色だけ調整しました。
カメラキャリブレーションで追い込めたら切り替えようと思います。

[ おまけ ]
モニターの調整はハードウェア・キャリブレーションが望ましいのですが、なかなか導入できませんよね。
簡易ですが、こちらを参考に調整すると良いと思います。
やらないより遙かにマシでございます (^^
http://www.jcfa-photo.jp/archives/consumer/dq_manual/dq_manual.html
青空などは万人に共通する記憶色だと思いますので、上記URLにあるリファレンス画像を参考にしております (^^

8 thoughts on “LRの調教 #1

  1. こんばんは
    K20DとK-5でこんなに違うんですね。
    ちなみに、K-7とK-5でも結構違いを感じます。
    K-7だとLRで取り組んでも違和感ないのですが(記憶色がちょっと
    強調されている嫌いもありますが)、K-5だと???ということが
    よくあります。特に空の色ですねー
    私もLRを調教してプリセット作ってみようかな^^
    今回の記事は参考になりました。
    有り難うございました!

  2. おはよう御座います(^^
    これは調教しがいがありましたね♪
    私的にはソフト云々の前に、やはりモニター環境や
    キチンとキャリブレーション出来てこその、色調整だと
    感じているので、今後はやはりそういった部分を整えたい
    と思っております(^^
    と言いつつ、乗換版の価格をチェック中ですが(笑)

  3. おはようございます。
    現像ソフトのトーン補正する前にモニタの調整必要ですよね。
    教えてもらった、日本カラーラボ協会のモニタ調整、これ
    簡易的ですが、効果あります。
    この調整を行ってからトーン補正しないと、自分が思う
    トーンになりません。
    私の場合、どうも自分のイメージ通りのトーンにならないので、
    悪戦苦闘していましたが、日本カラーラボ協会のモニタ調整で
    解決しました。
    K-7、K20Dと兄弟センサーなので、トーン補正値はK20Dと同じ
    ですね。
    ただ、紫の花は青っぽくならないので、LRのキャリブレーション
    がK20Dと異なってるのかも知れません。

  4. shang!さん、こんにちは。
    K20DとK5では大分変わりますね (^^
    2台体制で撮ったシーンだと、アルバムのサムネイルで違和感有りまくりですw
    調教してようやく使いやすくなりました~
    調教して、違和感のない様にするといいですよ (^^

  5. bluemさん、こんにちは。
    むははっ 調教も楽しかったですよ (^^
    スタート時点の色が違和感あると萎えますので、調教しました。
    ハードウェア・キャリブレーションしたいですよね。
    でもプロの現場では無いので、そこまでは必要無いかなとも思っております。

  6. iMovieさん、こんにちは。
    モニター調整は大事ですよね。
    これが外れていると自分が見る分には問題無いのですが、ブログを見た人が
    違和感を感じますので。
    ま、自分が幸せなら良いとも言えますが、将来良いモニターを購入したときに
    過去の自分の写真を見て なんじゃこりゃー とならない為にも、最低限の
    調整はやっておいた方がいいですね。

  7. こんばんは(^^
    緑がかった青空は萎えますねwww
    adobeの担当者が何かを間違ってるとしか思えません。
    それとも米国で売ってるK20Dはセッティングが違うとか?
    機種ごとに修正できるのはよかったですね。
    この機能がなければ欠陥品で返品物では?
    モニタの調整HPブックマークしました。
    時間があるときにじっくり見てみます。
    ご紹介有難うございます。

  8. Jerryさん、こんばんは。
    あの青空はマジで萎えます (^^
    アメリカの空は緑だったって事でwww
    機種毎に初期設定が適用できるようになっていなければ、LRは捨てたかもしれません。
    ま、とりあえず常用出来るように調教は済みました。
    モニターの調整は是非目を通して下さい。
    チェックするだけでも為になりますよ~

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