24mmF2.8 Ⅲ

20110421-1.jpg
K20D COSINA 24mmF2.8 [ F2.8 1/3000 ISO100 ]
COSINA 24mm F2.8 MC MACRO のレビューはこの回で終わり。
このレンズ、絞ると明るくなりますw
開放だと適切な露出なのに、F4とかF5.6で撮ると明らかに露出オーバー。
絞りを変えて光学プレビュースイッチをONにしてレンズ前面から覗くと・・・
F4.5まで絞ってやっと絞り羽がちょっとだけ顔を出しましたwww
なんじゃそりゃ~~~ ですw
ということで調べてみました (^^

[ F値毎の露出 ]
20110421-2.jpg
スポット測光へ設定し三脚へ据え、モニターへメモ帳を広げてF値を変えて撮影してみました。
F2.8~F4.5までは明るさに変化があり、F4.5以降は露出が安定しています。
カメラからの指示通り絞られてないって事ですな (^^
撮影したRAWファイルを SILKYPIXへ読み込み、中央部の露出を基準に自動露出させてみましょう。
※シルキーで通常の自動露出させるとダメです。
 絞る毎に周辺減光が減るので、自動露出させた結果が開放測光で測光した値からの
 絶対値では無くなる可能性があります。
 誤差を出来るだけ減らすため、測定は工夫しましょう。

[ 露出誤差の測定値 ]
20110421-2a.jpg
自動露出させた結果です。
F2.8を基準にして EV差をとると、F4.0以降は 1.2EV前後で安定しています。
さてどうしたものか。
選択肢は3つです。
[ こまめに露出補正する ]
 開放は補正無しで撮り、F3.5は -0.5EV補正。 F4.0以降は -1.0EV補正して撮る。
[ F4から使用する ]
 F4まで絞られないのなら F4を開放と見なし、常時 -1.0EV補正状態で使う。
 つまり、F4が開放と脳に言い聞かせ、それより開けないで運用。
 F2.8まで開けて撮るとアンダーになるので、注意が必要 (^^
[ 絞り連動レバーを加工する ]
 TTL開放測光なので、どんな絞り値に設定しても常時開放(F2.8)で測光されます。
 ペンタの場合その測光値から設定した絞り値までボディーの絞り連動レバーを上に動かして
 指定したF値の位置までレンズのレバーを動かします。
 そのレバーを動かしているのに絞られない状態ということは、レンズの連動レバーが過剰に
 押し下げられているという事になります。
 その余分な分を無くしてしまえば、ボディーから伝えられた通り絞ってくれるはずです。
 ※ボディーのレバーは “開放から何段絞る” という相対値で動きます。
撮影時にレンズの特性による露出補正+本来の露出補正を計算しながら撮ると混乱するし楽しくないので、
[ 絞り連動レバーを加工する ] の案を採用! (^^

[ レンズ側の絞り連動レバー ]
20110421-3.jpg
K-5 A50mmF2.8 Macro [ F2.8 1/60 ISO800 ]
マウントの隙間から金属の板が飛び出ていますね。
これがレンズ側の絞り連動レバーです。
Aポジションだとレンズを外した状態は絞りが絞られており、このレバーを時計回りに動かすと絞りが開きます。
※カメラへ取り付けると絞りが開き、レンズのバネが伸びた状態になる。

[ カメラのマウント側 ]
20110421-4.jpg
K-5 A50mmF2.8 Macro [ F4 1/60 ISO2200 ]
図の説明文はレンズを取り付ける際のレバーの動きです。
ボディー側のレバーは開放位置ですね。
開放F1.4のレンズでもF5.6のレンズでも、レンズを取り付けた際のスタート位置は同じです。
開放から何段絞るかという情報でこの位置から段数に応じてレバーが上へ動き、設定値まで絞られます。
例を書くと、開放F2.8のレンズをF8で撮影すると、シャッターを切った瞬間このレバーが3段分上に動きます。
開放F5.6のレンズをF8で撮影すると、シャッターを切った瞬間このレバーが1段分上に動きます。
もうちょっと詳しく書くと、絞りはレンズ内のバネで引っ張られ、ボディーのレバーが動いた位置まで絞られます。
つまり、レンズ単体のデフォルトは絞られている状態。
カメラに取り付けると絞りが開いて開放状態になり、バネが伸ばされます。
余談ですが、開放F値が伝えられないレンズでAEが効かないのはこれが理由です。
M以前のレンズは電子接点が無いので、ボディーへ開放F値を伝えられません。
ボディーはレンズの開放F値を知らないので、ボディーでF値の設定などできないのでございます。
デジタル以前はレンズがどの絞りに設定されているかを受け取るレバーがボディー側へありましたが、
デジタルになって廃止されました。
なので、電子接点のないレンズを使う場合、実絞りまで絞ってみて測光する必要があるのです。

[ 削った ]
20110421-5.jpg
K-5 A50mmF2.8 Macro [ F2.8 1/60 ISO1100 ]
1.2段分削りました (^^
どれぐらい削れば良いのか資料がありませんので、少し削っては試写しました。
レバーの可動範囲からして、1mmぐらいで1段分かな? と思っていたので 0.7mmぐらいまでは
一気に削りましたwww
そこからは微調整です (^^

[ レバー加工前後の測定値 ]
20110421-2b.jpg
結局 1.3mm程度削って丁度良い感じになったので、推測は当たっておりました (^^
[ 露出誤差の測定値 ] の右側が削った後の測定値です。
見事に揃いました~ (^^
ちなみに、削りすぎると開放でも絞りが出てきてしまいます。
開放 F2.8のレンズが F3.0とかのレンズになるだけで実害は無いのですが、それは面白くないので
後半はこまめに削ってはチェックしましたwww
※TTL測光なので、削りすぎて開放が1段絞られた状態になっても露出は適正になります。
私はマウントを外して作業しましたが、連動ピンをカバーするプラの板が傷ついても良いのなら
組み立て直さずに試写(露出のチェック)ができますので、分解せずに削った方が苦労しません。
カバーは無くても正常に動作しますので、ガンガン削りましょう (^^

[ 完成品 ]
20110421-6.jpg
K-5 A50mmF2.8 Macro [ F4 1/60 ISO1100 ]
汎用の丸形フードを取り付けて戦闘態勢OKでございます。
丸形のフードは様々な径を沢山所有しておりますので、適当なのを見繕って取り付けましたw
加工後に様々な被写体を撮ってチェックしましたが、露出は安定しておりました。
普通に使える様になったので、大成功でございます (^^
もし開放状態でも絞りが少し見えているレンズの場合は逆に連動レバーへ何かくっつければOKです。
※これは最新のDAレンズも同じです。
トキナの28mmやシグマの24mmも同じ症状のレンズだったのですが、加工せずに手放してしまいました。
また、ググってみると同様の症状が報告されており、[ F4から使用する ] で書いた通り
F4を開放と見なし、常時 -1.0EV補正状態で使う。 というのを実践しているブログがありました (^^

8 thoughts on “24mmF2.8 Ⅲ

  1. こんにちは(^^
    凄い!兄貴何でも出来るんですね~(@@;
    記事を読んでいると内容は理解できるのですが、
    自分で検証して数値計測して改造してしまうなんて、凄いです。
    扉の写真B/Wが決まってます!週刊朝日かと思いました(^^

  2. Jerryさん、こんにちは。
    わははっ ペンタの絞り機構はアナログ接続なのでこんな事ができます (^^
    マウントとかレバーの動きを観察すれば何をどうすれば良いか分かるんですよ。
    削ったおかげで安定した露出になりましたので、加工大成功です (^^
    扉の看板は ”鳥の楽園を埋めるな~~~!” というちょっとしたメッセージですw

  3. こんにちは~
    扉の画、週刊朝日の見開きの写真のようですね。
    カメラの絞りレバーの動き勉強になります。
    レンズを取り付けると、レンズのレバーが動いて開放にセット
    されるという事ですね。
    シャッターを押すと、設定した絞り値に従って、ボディーの
    レバーが動いて絞られるのかぁ~
    絞り羽根の動きは、絞りを変えて光学プレビュースイッチをON
    にしてレンズ前面から覗くとですね。
    K55で観察して見ます。
    ここまでは理解できました。
    開放F値が伝えられないレンズでAEが効かない理由も…
    露出の測定方法は難しいなぁ~
    おおまかな流れはわかりますが、どうやって、EV値をもとめる
    のか、修行が必要なようです。
    最後に、絞り確認レバー復活して欲しいですね。

  4. iMovieさん、こんにちは。
    扉にはちょっとメッセージを込めてみました (^^
    絞り機構の仕組みが分かると加工方法がわかりますね。
    また、絞り関連の不具合が有った場合にも原因が推測できるようになります。
    知っていると良いことだらけです (^^
    露出の測定方法は専用の機器が無いので簡易な方法です。
    でも実使用とも離れてないので、これで十分だと思います。
    詳しくはチャットにて~~~ (^^

  5. こんばんは。
    干潟、絶対に絶対にそのままにして欲しいです!
    私もリス探索で、かなり林の中を歩き回ってますが
    如何に人間が自然をないがしろにしているかを、身を持って
    感じている最中でした。
    悲しいですが、人間が踏み込まないだけで、自然は自然のままで
    あるんですよね。
    環境保護とは名ばかりの名目で、頭の固い人達が、ほとんど誰も行かない
    のに、貴重な場所に要らない観察場所を作ったり、動物達のテリトリーを
    分断しちゃうというのに、無駄な道路を通したり。。。
    全く必要ない!というのに、無駄な税金が投入されてる事の多い事。
    動物達の通訳として、声を大にして言いたいです!
    動植物の自然環境になると、どうしても熱くなっちゃいます。。。
    すいません(^^
    レンズも徐々に自分のモノになっていくようで、楽しそうですね(^^
    0.1㎜刻みの加工精度、凄いです!
    小中学生の時は、プラモデルが好きでかなりの数を作りましたが
    キットそのままじゃなく、リアルにするために色々加工しながら
    でしたが、それを思い出しました(^^

  6. bluemさん、こんばんは。
    うっは~ 熱いっすね! (^^
    でも分かります。
    あんなにも冬鳥が飛来し、羽を休めている地を埋め立てていると知ったとき
    無性に腹が立ちましたから。
    人がそこに住み始める前からの住人なのに追い出してしまうのですから。
    人間は勝手だな~ ってホント思いました。
    工事を計画する前にもっと調べなさいよ! って声を大にして言いたい!
    ま、調べてもお役人さんはただの鳥としか思わないのでしょうけど。
    絞りレバーの加工を施したおかげで実に使いやすいレンズになりましたw
    後日の記事にしますが、接近戦が楽しいのですよ。
    このレンズ、使用頻度高くなる~w

  7. おおっ!今回は加工の巻でしたかぁ~~!
    やはりすごい方なんだなぁ~~と改めて感服してしまいました_(_^_)_
    間違いを見つける眼と、実践できる腕と、行動力!あらためまして
    すごい人だぁ~~~~(@_@;)
    あっと、扉にはビックリ!基地じゃないかとおもっちゃいましたw

  8. なははっ 加工とは言っても削るだけでございますw
    でもこれで凄く使いやすくなりました~
    扉のメッセージは沖縄市議会へ向けてのメッセージ。
    泡瀬干潟を大事にせよ!

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