拡張感度2

20110902-1.jpg
K-5に続いて K20Dの拡張感度も記事にします (^^
K20Dは常用感度が ISO 100-3200で、拡張感度を ONにすると 6400まで設定できます。
設定は出来ますが、JPEG撮って出しだと使う気にならない感度。
しかし、LR(ACR)でNR処理してリサイズすれば、キングサイズプリントには耐えられそうです。
私がキングサイズでプリント依頼する時の解像度は 1800×1200です。
そのサイズへリサイズしたものが下記のリンクです。
ISO6400 LR(ACR)にてNR処理 → リサイズして出力( 1800×1200 )
http://art33.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/96509872_org.v1314792090.jpg
合格~~~
この程度の荒れであればプリントでは奇麗に見えます。
ちなみにLRやACRにはNRも含めて初期設定してありますので、高感度撮影したRAWファイルを開くだけで
扉程度のNR処理が自動でかかるようにしてあります。
扉の写真も開いて何も調整せずに保存しただけでございます (^^

[ コンポジット処理 ]
20110902-2.jpg
この写真は手持ち連写で撮影した 6枚をコンポジット処理しました。
これは凄いです。
とにかくコンポジットは効く~~~ (^^
LR(ACR)にて NR処理後の画をコンポジット処理するため、想像以上にノイズが取れます。
ISO6400 LR(ACR)にてNR処理 → フォトショにて6枚コンポジット → リサイズして出力( 4200×2800 )
http://art46.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/96509923_org.v1314792107.jpg
フォトショで追加のNR処理などはしておりません。
ISO400とウソをついたら信じて貰えそうです (^^
ピンボケに見えるのは近距離の被写体&手持ち撮影したのを合成したからです。
パースの関係で、カメラが1mm動いても画は一致しなくなります。
ある程度離れた被写体だとズレは無視できますので、ノイズにのみ注目してご覧下さい (^^

[ コンポジット枚数による違い ]
20110902-3.jpg
コンポジットする枚数は多ければ多いほど良いのですが、撮影枚数がかさみます。
上の画はコンポジット枚数毎の等倍切り出しです。
1がコンポジット無しで、2が2枚のコンポジット。 以下続きます。
ノイズの減り方を見ると 2枚合成するだけで激変しますね。
で、3枚、4枚と増える度にノイズが減っていくのですが、減り方が緩やかになっていきます。
5~6枚ぐらいで十分っぽいですね。
コンポジットは三脚を持っていないときに役立つと思います。
夜景を撮るのを諦めず、設定出来る最高感度で 5~6枚連写するだけ♪
感覚的には 3枚で1段分、5~6枚で2段分ぐらい低ノイズ化する感じです。
現像ソフトのNR処理と併用になりますが、これぐらいノイズが取れるのであれば疑似ISO12800が実用になりそう。
※ISO6400で1段マイナス補正して撮影し、現像で1段プラス補正する方法
ソニーのマルチショットNRは6枚連写してNR処理をするらしいので、このコンポジット処理と似たような処理を
カメラ内部で行っているのでしょうね。
ペンタもHDRなんぞ組み込むより、マルチショットNRを組み込んだ方がいいな。
でもマルチショットNRは原理的にRAW保存できないので、やっぱり要らないか (^^
夕景などISO100で撮影してもグラデーション部分にノイズが乗りますよね。
試してはおりませんが、夕景撮りにも効果が有るんじゃなかろうか。
3連写ぐらいしておけばクリーンな夕景が撮れそうな気がしております (^^
※三脚に固定して撮れば位置合わせの必要も無いので、CS5じゃなくても処理可能です。

[ ブラケット撮影の 3枚をコンポジット ]
20110902-4.jpg
ちょっと閃いて3枚ブラケットで撮影したものをコンポジットしてみました。
-0.5EV露出補正して撮影したいので、0EV, -0.5EV, -1.0EVの 3枚を撮影。
もくろみ通りノイズが除去され、露出差も吸収されて -0.5EVの明度で合成されました (^^
これはお手軽で役に立つかもしれないw
ブラケットした中から良い露出を選んで現像するも良し。
3枚をコンポジットするも良し (^^
下記リンクの画像は -1.0EVとなっていますが、Exifは無視して下さい。
フォトショへ読み込んだ3枚のうち最後の画像のExifが転記されております。
-0.5EVの画像
http://art61.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/96689914_org.v1314883815.jpg
ブラケットで 0EV, -0.5EV, -1.0EV の 3枚を撮影し、コンポジット処理した画像
http://art38.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/96689960_org.v1314883837.jpg

4 thoughts on “拡張感度2

  1. おはよう御座います(^^
    ACR、NRはかなり優秀ですね♪
    私の場合ですが、それぞれのカメラのノイズが許せる上限以上
    (40D:ISO800 5DⅡ:ISO1600)にする事が未だ無い普段なのですが
    このコンポジットには、興味津々でした(^^
    虫の標本写真なんかでも使われているようですし、こうして
    NR処理に利用も出来たりと、憶えたいテクでありました(^^
    建築内観写真でも、かなり使えそうですし♪
    未だ仕事がバタバタなので、落ち着いたら、じっくりと
    勉強したいと思っております(^^

  2. bluemさん、こんにちは。
    ACRの性能のおかげで1段上のISOが使える様になったので、撮影が楽になりました (^^
    そのためISO AUTOの上限を K20D:ISO1600 K-5:ISO3200 で運用中です。
    NR処理が楽しくて無意味に高感度で撮っている自分に呆れておりますwww
    へ~ 虫の標本にもコンポジットが使われているのですか。
    どんな処理に使っているのか興味津々です。
    PS6だと自動で整列させる事が出来ないので使いにくい処理だと思います。
    位置合わせの良い方法があるのですが、記事にしますね。
    ご存じかもしれませんが (^^

  3. これだけ綺麗にノイズ処理が出来るといいですね。
    7DやK-5だと高速連写出来るので手持ちでも構図ブレが最小限で5枚位は写せそうじゃないですか。
    ブラケットのコンポジ効果は明らかですね~♪
    私も無意味に高感度で撮影してみたくなりました(^^
    現像ソフト・・・まだ試用版のDSP5でしのいでますw
    そのうちにCS5を買うつもりでしたが財布が軽くなったのでLRになっちゃいそうです。

  4. Jerryさん、こんにちは。
    NR処理中毒になっておりますw
    K20DのISO6400なんて全く使う気がしなかったのですが、慣れたおかげで
    緊急用なら使ってもいいと思えるようになりましたw
    NR処理が上手く行かなくても、B/Wにしてしまえば気にならなくなるしwww
    高速連写が出来る機種だと1秒以下で撮り切りますので、コンポジット用の
    撮影は楽ですね。
    ありゃりゃ CS5 → LR3になりそうですか~
    管理も含めてやるのであればLRはお勧め出来ます。
    次期バージョンは来年以降(来年早々という噂)になりそうですので、
    10Kぐらいなら買っても良いと思いますよ。

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