K-5 DA★300mmF4 [ F4 1/3000 ISO400 ]
LRの調教の仕上げをします。
前記事では機種毎の初期設定を解説しました。
それに加えて NR処理やシャープ処理も自動で行わせようと思います。
また、私なりの環境設定(カタログ設定)も紹介してみます (^^
[ 環境設定 ]
前回の環境設定画面では [ カメラのシリアル番号に固有の初期設定を作成する ] へチェックを入れました。
それに加えて [ カメラのISO設定に固有の初期設定を作成する ] にチェックを入れます。
そうするとカメラとISO値の組み合わせで初期設定が保存されます。
※これは ACRも同様です。
[ 登録画面もこう変わります ]
[ 初期設定のチェックの違い ]
全ISOとも設定するのであれば [ カメラのシリアル番号に固有の初期設定を作成する ] を外しても構いません。
ISO400までは NR処理やシャープ処理をせず、それを超える感度については処理させるのであれば、
両方にチェックを入れます。
この初期設定はトーンの偏差調整値も含めますので、トーン調整が終わってから感度毎にNR設定や
シャープ設定を行って下さい。
注意点ですが、露出やWBを弄ってはダメですよ。
弄った値が初期設定になってしまいますので、後で初期設定のやり直しになってしまいます (^^
[ NR用サンプル画像” ]
設定する全てのISO値で撮影したサンプルを用意します。
違う絵柄を集めて設定するとNR設定にばらつきが出ますので、この様なサンプル画像を用意するようにして下さい。
私は全 ISOとも NRとシャープを自分で設定しましたが、ISO400まではNR処理やシャープ処理は前記事で登録した
内容でよいと言うことであれば、前記事の初期設定を登録した後 ISO400を超えるものについてだけ
初期設定として登録して下さい。
ISO毎に NRやシャープを追い込み、順に [ 現像 ] – [ 初期設定 ] を実行して登録していきます。
これでLRのカタログへ取り込んだ時点で、NRがかかる様になりました。
初期設定でセットされた数値をシーンによって微調整する感じです。
これでNRの調整が楽になりました。
次はカタログ設定です。
[ カタログ設定 – メタデータ ]
[ 変更点をXMPに自動的に書き込む ] へチェックを入れます。
チェックを入れることで調整したパラメータがサイドカーファイルとして書き出されるようになります。
調整値だけでなく、キーワードなども全て書き出されます。
たとえば IMGP0101.PEF を LRや ACRで調整すると RAWファイルがあるフォルダへ IMGP0101.xmpという
ファイルが出来ます。
このサイドカーファイルを介する事で LRで調整したパラメータが ACRへ反映されるようになります。
ACRで調整した RAWファイルを LRで開いた場合も同様に反映されます。
また、この xmpファイルを削除するだけで全ての調整がクリアーされます。
[ 変更点をXMPに自動的に書き込む ] へチェックを入れない場合、LRで調整した内容はカタログへ保存されます。
※これは作成したカタログ毎に設定が必要です。
[ カタログ設定 – バックアップ ]
バックアップがウザイし、LRのバックアップは実行する度に増えていきますので、このオプションは切ってあります。
前述の XMPへ書き出す様にするとバックアップは不要な為です。
調整内容やキーワードは xmpから復元することが出来ますので、カタログが壊れた場合でも
調整内容を失うことはありません。
登録したフォルダ等は再度取り込む必要はありますが、バックアップに時間が取られるのと、
無駄にディスク領域を使われるのが嫌でこの運用にしております。
これは人それぞれ考え方が違いますので、参考程度にして下さい。
※これは作成したカタログ毎に設定が必要です。
最後に [ 初期設定 ] や [ プリセット ] が保存されている場所を記しておきます。
このフォルダをバックアップしておけば、再インストール等をした場合でも設定内容を復元することが出来ます。
再インストール後にコピーするだけで、初期設定の内容が復元されます。
Windows 7 の場合ですが、以下が重要なフォルダです。
他の OSは下記のフォルダを参考に探してみて下さい。
LR(ACR)の初期値が保存される場所
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Defaults
LRのプリセットが保存される場所
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Adobe\Lightroom\Develop Presets
ACRのプリセットが保存される場所
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Settings
LRの書き出し設定が保存される場所
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Adobe\Lightroom\Export Presets
[ おまけ ]
上記フォルダは重要なので、バックアップしやすい様にシンボリック・リンクを作成して運用しています。
シンボリック・リンクは凄く便利な OSの機能なので、いつか紹介しようと思っております (^^
こんばんは
うーーん、今日は今の私にはちょっと早そうな講義の内容です。
多分delphianさんと比べると、現像する枚数が圧倒的に少ないので、この手の技にそれほど飢えてないのかもしれません。
普段は1枚で調整をして、その調整内容をコピー&ペーストで事足りちゃうレベルですから(^▽^;)
しかし、カタログファイルのバックアップ容量のことは考えてことありませんでした。
HDDの障害があってもデータ喪失を防ぐように1TB x 4でRAID5をを組んでいるせいかもしれませんが。
バックアップがどれだけのサイズになっているか見てみることにします。
最後に、初期値の保存場所…
林檎使い(Mac使い)の自分には…でしたぁ(^▽^;)
ISO設定ごとに、NR処理やシャープ処理を行うか、検討中です。
撮影枚数が少ないので、1枚づつ調整でも不便を感じていません。
ISO400以上で自動にする予定ですが・・・
もう少し触ってから、初期設定どうするか考えようかな。
shang!さんのコメに反応
林檎使いさんに、初期値の保存場所の情報です。
—————————
LR(ACR)の初期値が保存される場所
ホームフォルダ ライブラリ\Application Support\Adobe\CameraRaw\Defaults
LRのプリセットが保存される場所
ホームフォルダ ライブラリ\Application Support\Adobe\Lightroom\Develop Presets
ACRのプリセットが保存される場所
ホームフォルダ ライブラリ\Application Support\Adobe\CameraRaw\Settings
LRの書き出し設定が保存される場所
ホームフォルダ ライブラリ\Application Support\Adobe\Lightroom\Export Presets
—————————
ホームフォルダは、家のアイコンです ^^
Finderで探してみて下さい。
マックだとバックアップはタイムマシンかなぁ・・・
shang!さん、こんにちは。
ブライダルや夜のイベント等の現像だと ISO毎に自動でNRが掛かるのは楽です。
ISO Auto設定で撮ると、カット毎にISOが違う現像はコピペだと厳しいので (^^
カタログのバックアップ、登録枚数が少ないと煩わしくも無いのでしょうが、
枚数が多いとカタログを切り替えるタイミングでバックアップが走ったりするのがもどかしくてw
なので、壊れたら再登録すれば良いと割り切ってバックアップはオフにしてあります (^^
設定はxmpに保存されていますしね。
しかし大容量のRAID5で運用ですね~
他のHDDへもバックアップはしてありますか?
HDDの故障だとHDDの入れ替えで済みますが、コントロール基板が壊れると復旧が大変です。
壊れずに長く運用していると換えのHDDや修理基板がディスコンになったりするので、
RAID5とは言っても安心せずに二重バックアップをして下さいね。
私の場合通常の外付けHDD 2台へ定時バックアップしております。
更にはネット越しに自宅へもバックアップしてありますので、三重バックアップです (^^
iMovieさん、こんにちは。
同じISOでも撮影シーン毎に調整値は変わったりするので、
NR設定まで登録するかどうかは微妙な気もしますよね。
でもNR設定までやると便利ではあります。
基準値(設定値)からの修正になるので、一から追い込む必要が無いのと、
イベント等でISOがバラバラな現像が楽になります (^^
ISO100から登録した理由ですが、低ISOだとシャープを少し上げたいからです。
ISO400ぐらいまでは基準より強めにし、800ぐらいまではLRの規定値。
それを超えると徐々にシャープを弱くして、NRとバランスさせています。
こんにちは(^^
実に細やかに設定出来るのは、ソフトとして良いですね!
この辺も惹かれちゃいますねぇ♪
昨夜から自宅ノートPCのモニター調整してました(^^
照明によっても違って見えるので、やはり難しいものですが
デフォの派手派手明る過ぎモニターからは、だいぶ見易くなりました♪
カテゴリー分けもして頂けたので、読み返す時に
とても楽になるので、助かります(^^
bluemさん、こんにちは。
機種とISO毎に初期設定が出来るのはマジで良いです。
この機能、DSPにも欲しい~~~
Exifデータを参照して出来るのでやってくれないかな~
市川さんに要望出しておこうかな (^^
モニター調整は悩みますよね。
外付けのモニターだとノートPCよりは楽ですね~
モニター自体の機能で調整できるし、移動しないので環境光もほぼ一定ですし。
カテゴリー分けも過去に遡って変更するつもりですが、記事が多くてw
でもやりたいと思います (^^
こんにちは。
新体操の撮影ですと、絞りとSS固定でISOオートで撮りますので、ISOが400だったり1600だったり時には3200まで行ってたりwwwしますので、この機能は有効に使えそうな感じがします。
ACRを導入した暁にはこの設定は必須ですね♪
ていうか、おととい大量に撮った新体操写真の現像前にセットした方が楽かもwww
Jerryさん、こんにちは。
お~ 新体操の現像だとメチャ楽だと思います!
早速今晩にでも設定しちゃって下さいw
LRのお試し期間中に一気に現像しちゃうとか (^^
LRで初期設定を済ませば、CS5へ移行した時もその設定が使えますよ~ん
このNRのセットがDSPでは大変でした。
ISOごとにソートかけて、同一ISOごとに手作業で
NRのテイストを適用していましたから^^;
DSP5のダイナミックデフォルト機能って
これの事だと思っていたんですが、
どうも違うみたいですね~
まぁ、ある程度の推奨値を与えてくれるだけで
だいぶ楽だとは思いますが。
でも出来ればシャープネスもセットにしてくれたら良かったですね。
LRで今困っているのは、画によって彩度が適正だったり
低かったりする事です^^;
画作りの違いで印象が異なるだけだとは思うんですが…
花撮りでは問題なかったのですが、
人物を撮るとどうも彩度が低く感じます^^;
ask-evoさん、こんにちは。
そうそうw DSPは自動で出来ないので、イベント等で感度が異なった写真の
現像はちと面倒でしたね (^^
ISOを含めた初期設定が出来るのは素直に万歳でございます!
注意点を書き漏れたので記事を修正しました。
「露出やWBを弄ってはダメ」 ってやつwww
ダイナミックデフォルトはどうも一律の様ですので、私的にはイマイチですかね。
DSPよりは楽だと思いますけど、K-5だとNR効かせすぎ! ってなりそうですw
LRのデフォルトトーンはあっさり系に感じます。
ペンタのナチュラルよりあっさりっぽいw
なので、初期設定はトーン補正に加えて、明瞭度・自然な彩度・彩度を味付け程度に
上げて登録しましたwww