今回は粒子についてです。
フィルム時代の黒白写真を再現するのであれば、粒子のことは無視できません。
そうではなく、単に B/Wの表現がしたいという事であればこの記事はスルーして下さい。
紙焼きの写真をご覧になると分かると思いますが、必ず粒子が見えます。
銀塩モノクロ写真らしくするにはこの粒子が必要なんですね。
でもワタクシが常に粒子を付加しているかというとそんなことはありませんw
徹底的にノイズレスな B/Wにすることもあります。
今回の粒子はあくまでも銀塩写真らしくするための記事でございます (^^
[ 原画とSEPでB/W ]
この原画を Silver Efex Pro(SEP)にて B/W化し、その際にノイズを付加した画の等倍表示です。
あたしゃノイズ嫌いなのにわざわざザラザラにするのでございます (^^
でもこれがないとダメな理由がいくつかあります。
先に書いたように、銀塩のプリントには粒子が見えるからというのと、もう一つ大事な点。
適度な粒子(ノイズ)は現実感や物体の質感、それと立体感に繋がるからです。
なぜそうなるかは分かりませんが、1つ例をあげてみます。
ツルツルのCGと実写した写真の差。
ツルツルのCGだと現実離れしますよね。
ツルツルでも陰影で立体感( 3次元)は表現できますが、その物体が確かにそこにあるという
質感は感じられません。
学者じゃないのでこの程度の例しか出せませんが、そんな感じなんだと思っております。
経験からもそう感じていますし (^^
[ 粒子付加の効果 ]
上の画像は B/W化しただけのものと粒子を付加したものが簡単に比べられるようにしてあります。
マウスを画像へ乗せたり外したりしてみて下さい。
クチバシや目、羽毛あたりで違いがよく分かります。
目の錯覚なのか、粒子を付加した方が解像感も上がった感じがしますよね。
普通に考えると解像感は落ちる気がするのに不思議です。
でもこれが粒子付加の効果。
これも適度な粒子というのがミソで、多過ぎるとノイジーで汚い画としか感じなくなりますw
念のために書いておきますが、シャープネスはかけておりませんよ (^^
[ LrとSEPで調整後の等倍表示 ]
左上はLr(ACR)で B/W化した直後の画です。
右上の SEPに比べるとツルツルですね。
これに粒子を付加したのが左下の画で、更にコントラストと明瞭度を上げたのが右下の画。
Lrの粒子も良い感じですね。
粒子付加も書き出すとキリがございません。
粒子の大きさや分布の仕方など、細かすぎますので (^^
ちなみに SILKYPIXには粒子やノイズを付加する機能はありませんでした。
見逃したかな。
SILKYPIXで B/W化したあとはフォトショに渡し、フィルターにあるノイズで付加することになりますね。
最後にフル解像度へのポインタを書いておきます。
興味がございましたらDLして比べて見て下さいませ。
原画
http://art50.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/118752812_org.v1327220389.jpg
Silver Efex Pro 2 にて処理 (フィルムシミュレーションはフジのネオパンISO100)
http://art54.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/118752849_org.v1327220403.jpg
Lightroom 3 にて B&Wのタブをクリックした直後
http://art63.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/118752879_org.v1327220415.jpg
効果タブにて粒子を付加
http://art54.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/118752915_org.v1327220430.jpg
コントラストと明瞭度を上げた
http://art50.photozou.jp/pub/264/1348264/photo/118752959_org.v1327220444.jpg
おはようございます。
銀塩モノクロ写真らしくしたい場合、粒子って必要ですよね。
B/W化すると、どこか立体感がないな?って思うことがあります。
当初、SILKYPIXを使っていたのですが、ノイズを付加する機能が
なくて、他の方のプログに銀塩モノクロ写真らしい仕上がりのも
のを見つけては、どうやって粒子(ざらつき感)を加えるんだろう?
不思議でした。 ^^
>適度な粒子(ノイズ)は現実感や物体の質感、それと立体感に繋がる
これ初期視覚でそう感じるそうですが、私もこのあまり詳しく
ありません。 ^^
Topaz B&W Effectsなんですが、使用するマックでは64bitで使えない
ことがわかったので、当面は、Lrの機能使ってB/W化したいと思って
ます。
効果タブの粒子も付加して…
今回の記事、とても参考になります。
明日の記事も楽しみです。 ^^
こんにちは(^^
一言でいうと「味」がでるってことなんでしょうね。
一言でいえるようなもんじゃないんでしょうけどww
ハシビロガモ 確かに粒子がある方が立体感がでてますね。
iMovieさん、こんにちは。
記憶にあるモノクロ写真の様にするには粒子が必要ですね。
そうじゃない B/W表現も当然ありますが (^^
フォトショのフィルターでノイズを加えるのが一般的でしたが、
現像ソフトやプラグインで付加できるならその方が良いと思います。
写真らしいノイズを作っているはずですので (^^
粒子を乗せた効果はやっぱり違いますね。
解像感まで上がるのが不思議です。
Topazは残念ですね。
数日前から触っていますが、結構細かい事までできます。
ちょっと驚いちゃったな~
Jerryさん、こんにちは。
味というか、現実味を帯びるというかw
ノイズを付加すると立体感、現実感、精細感が出てくるのは何故でしょうね。
それにしても B/W表現にはノイズのスパイスが良く効きます (^^
こんにちは(^^
ノイズのスパイスって、良い表現ですね♪
甘くしたり、辛くしたり、お好みでどうぞって感じですね(^^
ツルツルB/Wも今風で好きですが、やはり粒子が載ると
質感が増しますよね。
100円ショップで買った陶器と、窯元から買った陶器
みたいな違いを感じます(^^
今度、生き物系でB/Wにしてみようかな。
パンダとかww
bluemさん、こんばんは。
わははw ひと振りすると画に味が出るw
まさしくスパイスですよねw
カラー写真もプリントするときはツルツルじゃない方がよさそう。
ISO3200で撮影したものを軽いNR処理してプリントしましたが、
キングサイズ程度だとツルツルより良い感じでしたよ。
プリント前提ならツルツルにしすぎない方が良い感じです (^^
OK!わかった!!よ~~~~~~し♪
ずんずん賢くなってきましたよ( ̄▽ ̄)
ありがとーございまーーーーーす!
姉貴、時にはノイズも有効ね (^^