今回は LR3から LR4になって変わったところを書いてみます。
LR4が発売される前から β版を試用しておりましたが、3.6から置き換えるほどでは無いと思っておりました。
ところが 4.1で化けた (^^
露出系コントロールが変わったのは何度か軽く書いておりますが、まずは復習。
[ 変更になった露出系 ]
分担が変わったコントロールがあり、それに伴い名称も変更になっています。
どのコントロールがどの領域を分担しているかが分かり易い様に矢印で示してみました。
コントロールへマウスを持って行くと、ヒストグラムの背景にうっすらと灰色のオーバーレイが出るので、それを枠で囲ってあります。
主にその領域をコントロールするという感じで、ピンポイントで効くわけではありません。
全体のバランスを考慮しつつそこを重点的にコントロールって感じですかね。
LR3.6ではコントラストは +25 が規定値で、そこから±しておりました。
LR4からは 0 が規定値で 0 からの±に変わっております。
これはまぁノーマルになったというか (^^
混乱するのはこれまでとは動きが逆になったコントロールです。
たとえば白飛び軽減は数値を大きくしていくと白飛びが緩和されていきました。
LR4では白レベルというコントロールとなり、軽減するにはマイナス側へ動かします。
プラス側へ動かすともっと白飛びさせる事ができます。
その様な動きに変えたので、白飛び軽減とは呼べなくなったって事なのでしょうね (^^
でも白レベルだけでコントロールするのは無理があり、ハイライトコントロールも併せて調整しております。
露出を調整する考え方自体が変わった感じです。
黒レベルも動きが逆になりました。
LR3.6では数値を上げると黒が締まっていきましたが、LR4からは数値を下げて黒を締めます。
ハイライト側の動きに合わせてこちらも変えた感じでしょうかね。
慣れるまでは大変でしたが、どちらも下げれば露出が下がり、上げれば露出が上がる。
慣れるとむしろ LR4の方が直感的になる感じです。
しかし・・・ この並びは調整しにくいです。
白レベル、ハイライト、シャドウ、黒レベル という順の方が調整し易いと思うのに・・・。
名称とグループのまとまり感が欲しかっただけなんでしょうね (^^
[ レンズ補正 ]
これ、LR4でガッカリした部分でした。
色収差のコントロールが LR3.6から退化していたからです。
LR4の色収差を除去にチェックを入れると殆どの場合効果的に除去してくれましたが、レンズやシーンによっては除去出来ないパターンが有りました。
その場合、手動で調整しないとダメなのですが、LR4にはその手段が無いw
進化と退化が同居しており、LR3.6と併用しないとダメかな~ と思っていたら LR4.1で手動コントロールが復活しました。
しかもパワーアップして (^^
3.6まではレンズプロファイルを持っているレンズだと自動で倍率色収差の色ズレが除去できますが、レンズプロファイルが無い FA135mmなどは色収差というセクションを手動で調整しておりました。
LR4.1には色収差除去というチェックボックスが用意されており、これにチェックを入れるとどんなレンズでも倍率色収差が除去されます。
レンズプロファイルが用意されていなくてもです。
これはグッジョブ!
DA★300に FAFを取り付けて撮った場合、倍率色収差が目立つことが多いのでございます。
で、FAFのレンズプロファイルなんて無いので、頑張って手動調整しておりました。
ま、最初だけ頑張って調整し、それをプリセットへ登録したので登録後は楽になったのですが (^^
[ 色収差除去の効果 ]
これは DA15で撮影した写真の端の方です。
パープルとグリーンに色づいている部分が倍率色収差による偽色でございます。
色収差を除去にチェックを入れるだけで偽色を見事に除去してくれます。
倍率色収差の補正用では無いと思いますが、フリンジ軽減と補正ブラシを上手く使えば微調整も出来ます。
この機能はやっとSILKYPIXに追いつきました。
SILKYPIXは倍率色収差部分を手動で囲い、除去するパターンをソフトに教えるという半自動の方法ですが、随分前から実装していましたね。
SILKYPIXからの乗り換え途中、メチャ残念に思っていた部分にようやく手を入れてくれました (^^
湾曲収差や周辺減光はレンズの味として楽しめるし気にもなりませんが、倍率色収差だけは NGです。
ワタクシ、レンズの味としては許せません (^^
トイレンズなら許せますけどw
ということで、湾曲収差や周辺減光を活かしたまま倍率色収差だけ全自動で補正出来る様になったのはアドビグッジョブ!です。
[ フリンジ軽減 ]
これもかなり嬉しい進化。
サンプルは FA77の開放で撮ったパープリンでございます。
LR3.6のフリンジ軽減は効くときと効かない時があり、しかも効果が弱かったのでございます。
この機能は SILKYPIX DSP5 に完全に負けておりました。
LR3.6ではフォトショへ送って自前で作成したパープルフリンジ除去のアクションを使って除去しておりました。
LR4.1からはスポイトでクリックするだけで簡単且つ効果的に除去してくれます。
これは素晴らしいです。
倍率色収差補正とパープルフリンジ軽減の操作を動画にしましたのでご覧下さい。
クリックするだけでいとも簡単に補正&除去してくれます。
[ 処理の手順 ]
前半が倍率色収差の補正で、後半がパープルフリンジの除去です。
パープルフリンジは色収差を除去というチェックでは除去出来ないのが分かります。
発生のメカニズムが違うので当たり前ですね (^^
※Youtubeで見るをクリックし、スクリーンサイズを大きくして見ると効果が分かり易いです。
[ おまけ ]
上下左右のパネルは端にある▲マークをクリックすると折りたたんだり開いたりする事ができますが、右クリックすると出てくるメニューで挙動が変えられます。
画面が狭い PCをお使いの方はパネルの表示方法を変えて運用してみてはいかがでしょう。
図の様な設定してみて下さい。
画面端にマウスを持って行くと、折りたたんだパネルが自動で開く様になりますし、用が済めば勝手に閉じます。
[ 情報 ]
この記事は LR4.1 RC2を元に書いておりますが、5/29に LR4.1の正式版がリリースされました。
http://www.adobe.com/jp/support/downloads/lrw41.html
記事の内容が 4.1とは違う場合もあり得る事をご承知おき下さい。
[ Amazonで安く購入できます ]
左から 通常版 アップグレード版 乗換え/特別提供版 学生・教職員版
こんばんは
露出系コントロールの変化については、こちらで情報を得て分かっていたつもり
だったのですが、いざ使ってみると…事前情報って?て位戸惑いましたw
少しずつ慣れてきて入るのですが、まだ違和感がありますね
ハイライト、シャドー、白レベル、黒レベルの並びについての違和感も同じです
パープルフリンジ補正は、初めて使った時に「おぉぉ~」と心のなかで叫んで
しまいました。
簡単かつ効果的!
色収差補正も嬉しいんですが、パープルフリンジ除去が私にとってのGJですね(^^)
いま裏で4.1をダウンロードしてます(^^)b
おはようございます~
とっても分りやすい解説に感謝です。
名前が変わっただけと解釈すればいい部分もあるのですが・・・
基本補正にハイライトが加わって補助光効果がシャドウになったので、トーンカーブの4つとの区別が??になっているのは私だけでしょうか?
LR4導入してまだ数日なのでちょっと混乱しております (`-д-;)ゞ
連投ですみません。
白飛び軽減や補助光効果は、機能の効果が分かりやすいネーミングでしたし、トーンカーブとの使い分けはできていた(つもり)ですが…
基本補正にハイライトが加わっただけで??なのは情けないです。
露出とペアで使う感じなのでしょうが、しばらくは持て余しそうです ^^;
shangさん、おはようございます。
露出系コントロールは全く別物になっており、混乱しますよね~
以前同様スムーズに調整できる様になるまでちょっと時間がかかりましたw
コントロール名は 3.6の方が違和感無いですよね。
何を動かせば良いか明快だし (^^
それにしてもコントロール名。
ワタクシの感覚では白レベルよりもハイライトの方が上の方の輝度に感じるんですけどw
あたしゃ言葉の解釈が人と違うのかな (^^
ワタクシはパープルフリンジを取るのはフォトショでも出来ていたので、フルオートで倍率色収差が補正出来る方が嬉しかったですね~
ま、現像ソフト内で完結できる方がより良いので、アドビグッジョブ!ですよね (^^
photogenic blueさん、おはようございます。
LR4になって露出系コントロールの動きが少し変わりましたよね。
動きが逆になっただけでなく、スライダーを動かしたときの効果がマイルドになったというか。
露出が破綻しないように全体を考慮しつつ効かせている感じかな~
思いっきり動かしても上手くコントロールしている感じはしますね。
以前と同様にコントロール出来る様になるまで慣れるのが大変だと思います。
ま、慣れるまでの辛抱です (^^
こんにちは。
やっぱり兄貴の講座は解りやすい。
直にレクチャーしてもらいたいほどですね。
さてさて、Lr4.1は本当にアドビGJ!!ですね~
お手軽にフリンジ除去できる機能なんか、ペンタユーザーにはなくてはならないものですよね。
パープルフリンジ除去のおかげで、FA135やFA50で撮影した画像をひっぱり出してきてはニヤニヤしています~
pentaZ-5pさん、こんにちは。
LR4のベータ版が 1月に出てすぐに使ってみましたが、4の時点ではあまりお勧めではありませんでした。
なんせ退化した部分もありましたからw
で、4.1になってようやくお勧めになった感じです。
とにかく 4.1は GJですね (^^
わははw 同じ同じw
レンズプロファイルが無い FA135でも各種補正が効くのはメッチャ嬉しいですよね。
これでまた FA135の使用頻度が上がりそう~ (^^
昨日4.1RCを起動したら更新案内が出ましたので更新してみました。
そしたら再起動した時点から30日のお試しか、購入するかということに
なっちゃいました。
Jerryさん、こんにちは。
ぶっはw
こらえきれませんでしたかw
2ヶ月試用が 1ヶ月になっちゃったのね。
もう買うしかありませんな (^^
CS5をお持ちですから特別提供版が 10000円で購入できますよ♪
http://www.adobe.com/jp/joc/comp/pslr/
うおっ アマゾンが安い!!!
特別提供版が 8,589円です。
今すぐゲットw
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B007E921HU/ank48-22
こんばんは(^^
今朝4.1をDLして、まだインストしてませんが
4.1は30日間なんですねww
って、アマゾン安い!!
4.0を買って、4.1にアップデートって事ですよね。
まだ時間が取れずチョビッとしか触れてませんが、ポチって
おこうと思います♪
昨夜、何気に表示方法はやってみてたのですが、DSP5よりも
大きくなるので、良い感じですし(*^_^*)♪
bluemさん、こんばんは。
4.1の正式版をインストールしたらその時点から 30日間ですw
> 4.0を買って、4.1にアップデートって事ですよね。
いきなり 4.1をインストールでいいですよ。
結局 4.0はアンインストールされちゃいますので。
LRはそんな感じというか、DSP5と同じ様に新版をインストールすると全て入れ替えちゃいます。
パッケージを買うのはシリアルキーを入手するためだけでございますよ (^^
おっ パネルの出し入れを試したのですね。
ノートPCでこの設定だと画面が広く使えますよね (^^
ワタクシの設定ですがノートPCも2画面運用なのでセカンドモニタへグリッド表示。
メインモニタは
ライブラリ画面 → 左パネルだけ表示
現像画面 → 右パネルだけ表示
残りのパネルは必要な時に出す様にしておりますよ (^^
ぐはっ!! パープリン除去すっげ~~www
ま~たこんな丁寧な解説されると乗り換えたくなっちゃうじゃないですか~~w
ぐははっw もう乗り換えるしか無いでしょ (^^
ちゅーか、併用してはいかが?